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<『オチの後で』>
シアター風姿花伝 2015年9月25日(金)〜28日(月)
『ひとり芝居をみんなで』 『ひとり芝居をみんなで』2
濱田:
始めに切り出したのは池田先生でした。

前の年、僕らハマキヨは『一人芝居をみんなで』と言う第15回公演で15周年を迎えました。
15周年と言う事で、『ハマキヨ読本』と言う、過去作品から抜粋した舞台写真をちりばめ、 色々な著名人の方々からいただいたコメントを載せた、中々小立派な(笑)冊子を作り、 15周年を祝いました。

その頃から先生が、「せっかくだったら15周年の次は満15周年記念として、 何か過去作品を再演して賞とらへん?」と口火をきり、僕らも賛同し、 15回公演とほぼ同時進行で、「では賞狙いで何の作品を上演するか?」が話し合われてきました。

『池袋演劇祭』、これも先生が探して下さって(27年も続いている由緒ある演劇祭です)、 それに参加する事に決めました。

過去作品の中から、お客様よりもう一度観たい!のアンケートをとり、 それを元に僕らで話し合い、2008年に落語をテーマにして上演した『オチの後で』に決定、 リニューアル上演する事に相成りました。
第27回池袋演劇祭参加作品、満15周年記念第16回公演…ややこしいな(笑)。

もう役者業を辞めてしまっているキャストもいたので、前回と全員同じキャストにはなりませんでしたが、 一人を除き同じキャストで上演する事になりました。

稽古をしていて、何か勝手が違ったなと思ったのが、稽古中、 いつもは頭の中に浮かぶ台本を追って徐々に形を作って行くのですが、 今回は、前回のDVD映像が残っているので完成形を追ってしまいがちになる。 再演とは言え、前回の芝居をなぞっていては、前回以上の作品にはなり得ない。

前回のイメージを残しつつ、さらにその上を目指す…偉そうな事ブッこいちゃいましたけど、 そんな有難い苦労がありました。

とは言え、相変わらずハマキヨの稽古場は笑いが絶えず、又しても腹筋が鍛えられました。

一応稽古場でギャグをやって、ひとしきり笑った所で先生が「は〜面白かった(笑)。 面白かったけど、今回は演劇祭参加作品だからこのくだりはやめておこ」と、 削ったシーンが多々ありました。

実際にやる落語のシーンではいつになく緊張しました。
キヨちゃんが、中々の仕上がりを見せてきて、とっても良かったです。
で、その分こちらもキバラなくてはならず、良い意味で切磋琢磨させていただきました。

年末の11月某日、『池袋あうるすぽっと』と言う劇場で、演劇祭結果発表がありました。
過去に賞と言うものに縁がなかった僕なので、内心「取れるわけないよね〜(笑)」と思ったり、 「いやいや池田先生の作・演出ではずすわけないだろ!」 なんて複雑な気持ちとソワソワ落ち着かない気持ちで客席に座っていたら、 「池袋演劇祭賞、みらい館大明賞、ハマコクラブ・キヨコクラブ『オチの後で』」 と読み上げられ、腰を抜かしそうになりました。
8割の安定した笑いの中に2割のシリアス…が受賞理由だそうです(笑)。

池袋演劇祭には賞が、ざっくり分けて5つあり、その4番目に選ばれました。

誉れでございます。

この賞は、作品に対する賞なので、池田先生を始め、キャスト、スタッフ、 関わっていただいた全ての方の受賞です。
皆さんおめでとうございます…今さらここで言うのも何なのですが(笑)。

そして、池田先生を始め、全ての関係者の方々に心より感謝、御礼申し上げます!


ひとり芝居をみんなで ひとり芝居をみんなで ひとり芝居をみんなで ひとり芝居をみんなで ひとり芝居をみんなで
清河:

ハマキヨは2000年結成。今回で満15周年という節目を迎えることになりました。
作・演出の池田先生の、
「今回は記念公演だから演劇祭に参加しよう。そして過去作品の中で人気のあった作品を上演しよう」
という発案から一年かけてお客様からアンケートをいただき、決定したのが『オチの後で』でした。

ハマキヨ作品はどれも大好きなのですが、敢えて選ぶとするなら個人的に好きなのは 『観客不在』『日はまた昇るか…?』そして『オチの後で』でした。

『オチの後で』かぁ、、、大好きな作品ではあるのですが、とっても苦労した作品でもありました。 なにしろテーマが「落語」。でっかいテーマですよ。
大好きな作品が選ばれて嬉しかったのですが、演じる方はなかなか大変な作品です。 だって、落語をやんなきゃいけないんですもの。

ボクが演じるのは、脱サラをして落語家一門に入門してきたド素人の、 二百二十一日亭朝霧(はればれてい あさぎり)クン。
落語に関しては全くの素人だけど、そこは演劇。クライマックスには落語を一席しなくてはならない。

今回のボクの一番のライバルは、初演で朝霧クンを演じた自分自身でした。
初演の時と同じ程度のものしか表現できなかったら成長してないじゃないですか。

それは共演者の皆さんも同じだったと思います。
根本クン以外は前回と同じメンバー。みんなが初演時の自分がライバルでした。
でも、ちょっと上手になっただけじゃダメです。 2015年度版として初演時よりも格段に面白くなっていなければ再演の意味がありませんからね。

そんなプレッシャーの中、みんなで作り上げた作品でした。
もちろん、稽古場は笑いが絶えない楽しい空間でした。

そして、自分のことは置いといて共演者の皆さんを見ていると、やっぱ皆さん成長してました! 同じ作品をすると、分かりやすいですね。

中村クンはどっしりとした落ち着きがでてました。
恵梨つぃんはお嬢様の空気感がハンパない。本物でした。
拓ちゃんは、オチは初参加だけど、ちゃんと自分の居場所を作ってた。
ハマさんは落語(宿屋の富)の完成度が、そんじょそこらの噺家さんより面白いんじゃないか、 ってくらい凄くなってた。
今回も人情出演してくださった大将!手ぬぐいを粋に使いこなしていましたね〜
そして飛田の親父は相変わらず最高。

ボクもボクなりに朝霧クンの芝居と落語(鹿政談)を必死にやらせていただきました。
鹿政談は張り切りすぎて、本番中頭の中で「プチッ」って聞こえて頭痛が続いてしまったので 後日MRIで精密検査する羽目になっちゃいましたが。あ、頭は大丈夫でしたよー。

今回も池田先生に手取り足取り教えていただきました。
落語家ではないボク達がいかにお客様に楽しんでもらえる落語を披露することが出来るか。 粗末な素材を美味しく料理する天才ですね、ホント。大感謝でございます!

『オチの後で』はハマキヨ作品にしては珍しく他作品とリンクしていない一本の完全に独立した作品です。
そんなわけで、大好きなキャラクターの朝霧クンを二度と演じることはないと思っていたのですが、今回再び朝霧クンに出会えて幸せでした。
朝霧クン、縁があったらまたいつの日か会いましょうね!真打目指して頑張れよ〜!