お知らせ TOPページ 劇団プロフィール 劇団員プロフィール 以前の公演 日記




<詐欺師『シェークスピア35世』>
新宿シアターブラッツ 2011年11月3日(木)〜6日(日)
詐欺師『シェークスピア35世』 詐欺師『シェークスピア35世』2
濱田:

この年のテーマは、タイトルそのまま『シェークスピア』。

前年の作品では『新劇』をテーマにして、その中でギャグでチェーホフを扱っておりましたが、『シェークスピア』は別物だろうと言う事で『シェークスピア』をひとつのジャンルとして考え、テーマにしました。


今回の出演者は、前回同様沢海のお姉様、お馴染み中村君、そして初参加が、劇団NLTより若手の根本拓人君と、田井中美佳さん。
田井中さんは、典型的な‘ゲラ’で、稽古中から飛田さんが何かする度に、鼻から「ぴ〜」っと聞いた事のない音を出し、泣きながら笑いを堪えていました(笑)


池田先生曰く、調べていくと、シェイクスピアは、ある意味一つの宗教みたくなっている所もあり、盲信者の中には、歌舞伎をクソミソに言っても、シェイクスピアは違う!と鼻息荒らげておっしゃっている偉〜い先生方もいるそうで…(つまり、ハマキヨでこれをテーマに上演して、刺されても知らんぞ…って事です)

でも流石池田先生!「わし、知らんで」と言いながらも、ばっさばっさと滅多切り。
もちろん、滅多切りにしているのは、僕の演じた頭のおかしい演出家がしゃべる台詞の中で、ですが。

う〜ん、でも何だか言い得て妙。しゃべっていて結構気持ち良かったりして(笑いもきたし…)。
でもシェイクスピアを神様の様に崇めている方々にとっては面白くないか…と考えていると、別の汗をタラ〜っとかいていたりして。
さて、今回は何故か?本当に何故か気持ちが空回りしてしまい、焦ってばかりいたら、『急性膵炎』で倒れてしまいました(><)
数値は上がらず膵臓が腫れているって事で、どうやらお酒ではなく、精神的なものと言う診断。
即入院の所、頼みこんで毎日点滴治療を受けて稽古に行くって事で手を打ってもらいました。もちろん「何かあったら自己責任」と言う一筆は病院で書かされましたが…。幸い稽古中には完全に正常に戻り、健康体で本番を迎えることが出来ました。


次回からは、決してこんな事にならない様、本当にお気楽に温泉気分(笑)で稽古に励もうと思います(何だそれ!)。

いや、待てよ!実はシェイクスピアの呪いだったのかも!?

三人でおしまいか? 三人でおしまいか? 三人でおしまいか? 三人でおしまいか? 三人でおしまいか?



清河:



ハマキヨがついに『シェイクスピア』をぶった斬る!
昨年のテーマ『新劇』でもかなりハラハラしちゃったのですが、池田先生、ついに『シェイクスピア』に噛みついちゃうんですね・・・
テーマが決まった時は期待感(ワクワク)よりも不安感(ビクビク)のほうが大きかったです。
なんせ、演劇の神様、ウィリアム・シェイクスピア大権現様ですもの。

ボクは、大学で文学部英語英米文学科を卒業しており、在学中はイギリス、アイルランド、米国の文学を勉強して おりました。
数多くの作家さんの作品を原文で読まされたなかで、一番インパクトがあったのが、シェイクスピアさん。
シェイクスピア作品の思い出といえば、とにかくセンテンスが長く、形容詞や比喩が多くて、原文のままだとどこを読んでるのかワケ分かんなくなって、頭がガンガンしてくるくらい苦手の作家さん。

でも、そんな時期から演劇を始めたボクはちょうど卒業の時期に『ベニスの商人』に出演することになりました。
そんな縁もありまして、ボクの卒論タイトルは『シェイクスピア ベニスの商人考察』

ボクが無事大学を4年で卒業できたのも、シェイクス ピアさんのおかげなのです。
そんな大恩人をハマキヨで汚してよいのか??

はい!!
いいんです!!!
ボク達(池田先生をはじめとしてハマキヨ、客演陣、すべてのスタッフ)はシェイクスピア大先生を敬愛し、その敬愛の形が『詐欺師シェークスピア35世』なのです。

客演の沢海さん(シェイクスピア演劇劇団、AUN所属)が劇中にシェイクスピアのことをわかりやすく説明するシーンがありますが、本当にわかりやすい。勉強になる。

作品の流れもシェイクスピアの作品をモチーフにしてるようにも感じられ・・・

『バカバカしいコメディだけど、ちょっと勉強も出来る。』

これって、ハマキヨの第一回公演時からの裏テーマでもあります。

今回もバカバカしくも、ちゃーんとシェイクスピアの勉強も出来た作品でした。


でも、こんなに弁解じみた感想書くのも今回が初めてだな・・・
シェイクスピア、恐るべし・・・